| 第3回コラム:2007年10月15日 | 富士スピードウェイの課題点 |
| 2007年F1日本GPは30年ぶりに富士スピードウェイ で開催された。 天候の不安はずいぶん前から指摘されていたが、 案の定、雨と霧に包まれ、開催すら危ぶまれた。 決勝が行なわれたこと自体、未だに疑問も残るほどの 雨量と深い霧だったが、セーフティカー先導でスタート してしまった。 はっきりいって、セーフティカーが引っ込んだこと自体が 驚きであったが、前が見えていたのは先頭のハミルトンだけ であったはずだ。 後続のドライバーは、前の車の水しぶきで視界がものすごく 悪く、そんな状態ならハミルトンも先頭でドライブできたのが うなずけるというものだ。 何人かのドライバーは、まったく前が見えずに、 前ではなくて横をみて走っていたという。そうでもしないと 自分の車の位置すら把握できなかったという。 まさに命がけのレースだったといえよう。 レースはけが人もなく終えられたので幸いといえるが、 問題はサーキットの設備面だ。 どこのサイトをみても、今回の富士スピードウェイの お粗末加減の批判が多く寄せられている。 鈴鹿をひいきにしているわけではないだろうが、 それでも鈴鹿と比べるとお粗末な内容が多い。 チケット&ライドシステムは、システム自体は悪くないと 思う。 あの限られた道路しかない場所では、自家用車が乗り入れて は、大渋滞は避けられない。 しかし、バスでさえ大渋滞し、道路は陥没し、 予選が終わってサーキットを後にしたのが午後9時台 の人がごまんといた。 あまりの疲労で、決勝を見るのをやめた人がたくさんいた という。 道路の陥没の原因コメントを聞いて笑ってしまった。 「バスの重さは計算していたが、乗員の分の重さを計算して いなかった。」 という理由だという。 最もそうな言い訳に聞こえるが、よく考えるととんでもない。 観光バスの重さは、だいたい15トン前後。 人員は、60名乗ったとして、一人60キロに換算して、 合計3600kg。 15トンに足せば18.6トンとなる。 道路のは、17トンくらいまでしか耐えられない設計だったとい うことか・・? 15トンの車が通るのに、そんなギリギリの設計をしていたとい うことか・・? これが本当なら、なんてずさんな設計か!ということになる。 決勝が終わった後の、人の流れのすごいこと。 これを誘導する人員のレベルの低さ。 よくわかっていないアルバイトがたくさんおり、 バス待ちをしている列の最後は、どこ行きのバスかも分からない 状態が多く見受けられたという。 運よくバスに乗れても、今度は大渋滞でトイレも行けない密室 篭り状態。 救護所は、18時にはシャッターを閉め、打ち上げをやっていた という。まだ外にはたくさんの観客がバス待ちをしているというのに。 第一コーナー手前のC席は、観客席の傾斜が緩すぎて、 マシンが走っていくのが見えなく、結局ここの指定席料金が払い戻 されることになった。 こんなことは、完全にシミュレーション不足だ。 観客が埋め尽くされて、マシンがどこを走ってくるかは、 すべての席でシミュレーションをしていないのか・・・ 横断幕は、落ちたときに人に当たる事故の可能性があり、 ほとんどの場所で禁止されたという。 しかしトヨタの巨大横断幕は、テレビにも映るほど インパクトがあり、なぜトヨタだけ許されたのか?という 疑問が多く寄せられた。 サーキット内の食事は、てんぷらうどんが1000円という 高さで、屋台はサーキットに対してロイヤリティを20% 以上も支払わなくてはならないようで、それでこのような 高額になったようだ。 サーキットに来た人を完全に馬鹿にしているとしか思えない。 まさに、人の足元をみているということしか言えない。 トヨタの関係者は、レースが終わっても最優先で、 バスを止めてでも先に出られたという。 今回は完全にトヨタ優先の行事となってしまい、 これでトヨタが嫌いになった人、F1が嫌いになってしまった 人が数多くいることだろう。 この様々な不手際は、富士スピードウェイが日本メディア向け に謝っただけで、外国メディアには伝えられていない。 外国には、日本GPは成功したと映っているだろう。 日本のモータースポーツファンにすさまじい衝撃を与えて しまった今回の事件。 特に女性や子供たちの健康を害するほど悲惨な状況だったことを 肝に銘じて、来年は反省を活かして開催して欲しい。 今年は決勝14万人が訪れたが、来年は厳しくなるのではないか? そんな気がしてならない。 |
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