| 第4回コラム:2007年12月4日 | F1のルール変更とスポーツの迫力とは? |
| 最近、様々なF1掲示板を覗いてみるが、 「F1はルールが毎年変わって覚えられない」という書き込みを している人がいる。 確かにF1のルール変更は多く、シーズン中ですら変わることも しばしばあり、観戦している人を混乱させる場合もある。 だが、FIAは何も混乱させることを目的としてルール変更している わけではない。 安全性、コスト、テレビ放映、競争力アップなど、様々な要因で ルールが変更される。 なぜルール変更が多いかというと、最大の理由は、道具を使う スポーツだからである。 そして、この道具の進化がすさまじく、ルール変更しないと制御 できないからである。 F1以外のスポーツも観る人は、よく「F1だけがすぐにルールが変わる」 と批判する人もいる。 確かにF1のルール変更が多いが、F1だけだ変わっているわけではない。 例えば日本のプロ野球。 ここ十数年のルール変更の度合いは多く、試合数も少しずつ増え、 引き分けが再試合となったり、またそれがなくなったり、 セリーグはゲーム差表示がなくなったり、また復活したり、 パリーグがプレーオフを導入したら、セリーグでも導入して クライマックスシリーズが登場したり。 プロ野球のルール変更も激しい。 プロ野球のルール変更理由は、安全性でもなくコストの面でもない。 人気の低迷によるものだ。 F1は世界的にみても人気が低迷していることはない。 日本で人気が増えても減ってもいないようだが、 世界でのF1人気は凄まじい。 人気を落とさず、コストを抑え、安全性を向上し、 競争力を弱めず、テレビ放映にも影響させず、F1を楽しくさせ なければならないのだ。 これにはどうしても毎年のルール変更を余儀なくされる。 もちろん、F1初心者にとっては、毎年のルール変更は理解する だけでも大変だろう。 ソフトタイヤとハードタイヤの両方をしようしなければならない というルールも、実際どちらのタイヤがどのようなメリットがあり、 どのように戦略として使うかなど、素人にはさっぱり理解できない であろう。 また、ルールはそんなに複雑ではなくても、理解するのに時間が かかる場合もある。 サッカーのオフサイドや、ラグビーでペナルティとなる場合や 得点方法は、未だに理解できない方も多いという。 スポーツは、本当に好きであれば複雑なルールや難しいルールも 理解してしまうもの。 「F1はルール変更が多いから好きになれない」という人は、 好きになれない理由をルール変更のせいにしてしまっているだけで、 好きになるきっかけを持てないだけなのである。 そんなごちゃごちゃ言う人が、初めてサーキットに訪れて F1マシンの速さと爆音を聞いて、あっという間に虜になって しまう人もいるだろう。 スポーツ観戦に必要なのは、迫力である。 生でスポーツを観れない人にとっては、テレビ観戦しか手段がない。 F1でもまだ物足りないのが、テレビ観戦での迫力である。 プロ野球の人気が低迷しているのは、いくつかの理由があるが 一つには迫力の無さである。 150kmのスピードポールも、160kmのスピードボールも、 テレビで見ていては迫力は伝わらず、どちらも同じに映っている。 ならば、キャッチャーのおでこに小型カメラをつけるのはどうか。 F1のオンボード映像のように、迫力ある球のスピードを間近で 観れるではないか! バッターのおでこにもカメラをつけよう。 打つまでの視線、打つ瞬間の視線、走塁の迫力までが映し出される。 どんなスポーツでもまだまだ主催者がやれることは多いのだ。 それをやるかやらないかで人気の低迷や沸騰はものすごい差が出て くるだろう。 |
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