ギアチェンジについて

現在は非常に進化したギアボックスとなっており、シフトチェンジも半自動化されています。1980年代後半までは、完全なマニュアルシフトでした。街中を走っている一般のマニュアルとほぼ同じと考えてもらって構いません。
1980年代後半から、セミオートマチックという技術をフェラーリが導入しました。ハンドルの後ろに、左右に1枚ずつの板を置きます。 ハンドルをつかんだ時に、左手の後ろにある板がシフトダウン用で、 右手の後ろにある板がシフトアップとなります。
マニュアルの場合は片方の手でシフトを動かさなければなりませんが、 セミオートマチックでは、ハンドルを持ったままシフト操作ができるので、 ドライバーの負担が少なくなりました。
この頃、マニュアルを少し簡略化したものも登場しました。 一般乗用車を想像すると、マニュアルのシフトは、1速〜5速まで 「王」の字にカクカクと動かしますよね。 F1も昔はそうでした。 この頃できあがった新しいシフトは、シフトを上下に動かすだけでチェンジできるものでした。
一般のマニュアルのちょうど3速と4速だけを使うような感じです。「王」の字の真ん中を行ったり来たりする感じです。普段はシフトがニュートラル(真ん中)の状態にあり、 シフトアップするときだけシフトを下に動かします。シフトダウンの時はシフトを上に動かします。5速から3速にチェンジしたい時は、シフトをチョンチョンと2回上に動かします。「王」の字に動かす手間がなくなったので、少しはドライバーの負担が減りました。
レギュレーションでは、フルオートマチックを禁止していますから、これ以上自動化するのは技術的に可能でも、取り入れることはできないでしょう。
2006年頃から、シームレスギアボックスという装置が登場しました。
これは、シフトチェンジの際に発生するタイムラグをゼロにするというものです。たとえば、1速から2速にギアを入れる際、その切り替わりに要する時間は0.01秒とかいわれています。
1周でギアチェンジを40回すると仮定したら、0.4秒かかります。この0.4秒の差をゼロにするギアボックスです。
すごいですね。たった0.01秒ものタイムラグも許さないF1の世界。
シフトチェンジは、ドライバーのテクニックの一つでもありまし、こういったハイテクの世界でもあります。
ただ、あまりハイテクや自動化が進むと、普通の人でもF1カーを運転できるようになってしまいます。こういった大衆化は避けたいですね。いつまでも憧れの世界であって欲しいですね。



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