F1のデザインとは

F1の技術・デザインが、「進化」ではなく「成熟」の時代に突入したと思っている人も多いと思います。
2000年あたりから、F1マシンの大きなデザイン変更が少なくなってきています。
当然細かいデザイン変更や技術進歩は毎年行なわれます。最近のデザインの変更は、初心者にはちょっと分かりづらいかも知れません。
1990年代初頭のように、アクティブサスペンション(電子制御で路面の凸凹を感知するハイテクサスペンション)の導入や、 ハイノーズの採用など、昔は大きな技術やデザインの導入があり、マシンのデザインも毎年大きく変わったものでした。
写真やプラモデルなどをパッと見れば、何年式のマシンなのか大体分かる人も多かったのではないでしょうか。
ところが2000年くらいは、パッと見ただけでは分からなくなりつつあります。
特にマクラーレンのデザインは、1998年くらいから2002年くらいまでのマシンを並べてみたら、どれがどの年のマシンなのか分からないかもしれません。近年は大きく変わることも無く、かなり見分けるのが難しいと思います。
最近はデザインや技術が成熟しつつあるということが言えるかもしれません。
「今年はどんなデザインが出てくるんだろう?」という楽しみは、年々減りつつあります。昔はデザインを楽しみにしていた方も多かったのではないでしょうか。
現在は、十分にテストをこなし、能力と信頼性が得られて初めて、実戦に投入するという技術・デザインが多いようです。
昔は開発した技術は、信頼性が得られる前に、とりあえず投入するということもたくさんありました。それにより、トラブルも多く完走率も低かったものです。
でも、そういう方が、観ている側には、楽しみの一つでもありました。
現在のF1は技術進歩により、新しいものの開発も少なくなり、実戦投入も遅くなり、よってトラブルが少なくなりました。
ここ数年、技術に関するレギュレーション(規則)変更も少なかった為、開発者にとっても重荷が減っています。
以前はアクティブサスペンションが禁止になったり、エンジンの排気量が3500CCから3000CCに減ったり、タイヤがスリックタイヤ(溝無し)から溝付タイヤに変わったり、タイヤのサイズが18インチから15インチに変わったり、給油が義務づけられたりと、大きい変更がたくさんありました。
1990年代に入って、「空力(くうりき)」というものが重視され、これを重視したデザインが生まれるようになりました。(空気の力をうまく取り入れる、または空気抵抗を減らすなど)
1990年くらいまでは、エンジンパワーが中心で、「空力」にはあまりうるさくない傾向でした。大胆なデザイン変更が少なく、ポジティブに行くチームが多かったですね。
1991年頃から、ハイノーズが注目され始め、1992年にはアクティブサスペンションが大ブームとなりました。
1990年くらいから1994年くらいまでは毎年デザインの楽しみが ありましたが、だんだん空力も煮詰まってくると、どのチームも新しい挑戦がなくなり、デザイン変更も少なくなりました。
今でも細かいところに気を付けてみれば、デザインの変更が分かりますので、注意してみてみましょう。
2005年ころから、サイドポンツーンの下をえぐるデザインが増えてきました。これはマシンの下側の空気を流すことで、後ろのリヤウィングあたりに空気を送り込んでダウンフォースを稼ぐというものです。
毎年大幅に変わるマシンは少ないかもしれませんが、3年くらいの周期で、F1マシンのデザイントレンドが変わっていくのが分かると思います。


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