ポールポジション(予選1位)の位置
スターティンググリッド(予選の速い順に順番につく位置のこと)は、昔はレコードラインに関係なく、メインストレートから最初にコーナーがある方に近いほうがポールポジション(予選1位)の位置と決まっていました。(つまり、第一コーナーのイン側がポールポジション)
なぜかというと、イン側の方が距離的には近く、インを抑えればトップで進入できるからです。
メインストレートから最初につながるコーナーが右カーブだったとします。
右にカーブということは、アウトインアウトで車は進みますから、ストレートの左端から右端のコーナーに向かって進入して行きます。ということは、メインストレートは外側(左側)のほうがグリップがよくなるわけですね。
よってポールポジション(予選1位)の場所は、左側に位置したほうがいいわけです。【距離】よりも【グリップ】を重要視した方が実は速いのです。
ところが、1990年代前半はレコードラインを気にせず、コーナーに一番近い側をポールポジションの位置と決めていました。確かに右にカーブするのであれば、ポールポジションを右側に設置すれば、距離としては一番最短で行けるわけです。昔は距離ばかり気にしていて、レコードラインは無視されていたんですね。
1990年にの鈴鹿で、セナがポールポジションを取り、プロストが予選2位でした。
第一コーナーは右カーブで、ポールポジションも右側でした。セナは予戦後、ポールポジションの位置をレコードラインである左側にしてくれ、と主張しました。
が、予選前ならともかく、ポールポジションを取った跡なので、この意見は却下されました。
案の定、決勝がスタートしたら、レコードライン側である予選2位のプロストがセナをかわしてトップに立ちました。
第一コーナーに差し掛かるころにはセナもようやく追いつき、プロストに突っ込む形で2台ともリタイヤしました。有名な事故シーンですよね。
この事故以来FIA側も検討するようになり、現在のようにレコードライン側がポールポジションの位置となりました。
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