F1のスタート方法

F1のスタートは、スタンディングスタートといわれ、運動会の「ヨーイドン」と同じように、止まった状態からスタートします。
1990年代まではシグナルも国やサーキットによって違いがありました。鈴鹿サーキットは日本の道路の信号と同じ形をしたシグナルでした。
ある国のサーキットでは、赤ランプが10個くらい光って、数秒後に青ランプが5個くらい光るというところもありました。
信号が青になった途端に一斉にスタートするというルールですが、赤から青に変わる秒数がサーキットによって違ったり、シグナルの種類が国やサーキットによって違うのは良くないということで、F1開催には、それ専用のシグナルを取り付けてそれを使用してスタートすることになりました。
現在統一されているのは、赤ランプが5個真横に並び、一つずつ約1秒間隔で光り、約5秒後には5種類すべてが点灯します。その5個のランプが一斉に消えたらスタートとなります。よって、現在は青いランプは光らない様になっています。
当然赤いランプが光っている間は、マシンが動いてはいけません。動いたらフライングとなり、ピットで10秒止まるとかピットレーンを遅い速度で通過する、等のペナルティが課せられます。
昔は審判員がフライングかどうかを目で見て判断していました。なので敢えて賭けでフライングギリギリでスタートするドライバーもいました。(実際にはフライングだと思いますがほぼ同時なら人間には見分けにくいでしょう)
現在は機械で測定するので、ドライバーは気が抜けません。反論もできないし賭けもリスクが高すぎでできません。
止まった状態から一気に高速へと駆け抜けていくので、非常にリスキーなスタート方式です。
例えば前の車がスタートする瞬間にエンストをしたら、後ろは急ハンドルで避けて加速しなくてはなりません。また、マシンの性能やドライバーの腕によってスピードも違うので、周りの状況判断をしながら自分も加速していくという大変なスタートです。が、見ている側には非常に面白いスタート方法です。
対して、フォーメーションラップからそのまま止まらすにスタートする方法があります。ローリングスタートといいます。
スタート直前に突然雨が降ってきて視界不良や路面不良になった場合や、レースの途中にアクシデントが発生して、その後スタートする際にはこの方式が取られたりします。
ストールする車に衝突する危険がないので、スタンディングスタートと比較して安全なスタートといえます。
チャンプカー・NASCARなどのアメリカのレースや、ル・マン24時間耐久レースなどではこのローリングスタートが採用されています。
F1では面白味の方を重視して、現在はスタンディングスタート方式を採用しています。もちろん昔からスタンディングスタートでしたから、その伝統も受け継いでいます。
スタートの緊張感は、観ている側にとっても最大の楽しみでもあります。F1の最高の楽しみは、抜きつ抜かれつのバトルと、
スタートの2種類に集約されているといっても過言ではありません。でも事故だけは避けたいですけどね。


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