F1のデータ通信について

データ通信といっても様々で、マシンとピットとの間で、例えば燃料の残量や油圧・その他電子機器のデータのやりとりを行なう機械は、テレメトリーシステムテレメトリーシステムと呼ばれています。
このデータのやりとりは、マシンからピットへデータを送るのは許可されていますが、逆にピットからマシンへデータを送るのは禁止されています。
以前は、走っている間に燃料の残りが厳しくなった時は、ピットからマシンへ空気とガソリンの混合比のバランスを変える信号を送ったりすることができました。
今はそういったピットから設定を変える信号は送れなくなっています。代わりにドライバーが様々な設定を変えられるようになっています。その為のスイッチが、ステアリングにいっぱい付いています。ステアリングはもうスイッチだらけですね。
マシンからピットへデータを送るのは、走っていて自動的に行われます。コントロールライン(ゴールライン)を通過する度に、マシンからピットへ送信されるのが一般的です。送信時間は約3秒間約3秒間で、数十項目の内容が送信されます。これがテスト走行になると、100項目を超える内容が送信されるようです。
実際にはコース上のどこでも信号を飛ばせるようですが、ピットの裏側のコース上だったり、トンネルや障害物があったりすると、うまくデータがピットに届かないこともあるので、緊急を要する内容だけいつでも飛ばせるようになっているみたいです。
ドライバーとピットとの会話も無線を使います。ほとんどのドライバーがメインストレートで会話をします。
これはほとんどのドライバーが、コーナーを曲がる時は息を止めて曲がっているからです。
直線ではスーハーと息をして、コーナーではフッと息を止める人がほとんどです。これは、コーナーを曲がる時にものすごいGが首にかかるので、息を止めて耐える必要があるからです。今は亡きアイルトン・セナは、コーナーでも無線通信を行なっていたようです。すごいですね。
本当はコーナーを曲がっている時の方が、マシンのスピードも遅くなるので、ピットも会話が聞き易いそうです。
この無線通信は、最近ではリアルタイムで一般にも開放する動きが出ています。レース後にも無線はチェックされることがあります。何らかの不正が行なわれていた疑いがある場合は、(例えばチームオーダーが出されていたとか)直ちにFIAに、無線の録音テープを提出しなければならなくなっています。
その他のマシンとピットとのやりとりで、サインボードと呼ばれるものがあります。
長方形のボードに、様々なメッセージを書いて、マシンがメインストレートを通過する際に、ピットからそのボードをドライバーが見え易い様にサインを出します。
だいたいが前の車と後ろの車とのタイム差を表示しています。それからマシンが今何位なのかを知らせたりもします。
ライバルがリタイヤした事を知らせたりもします。
例えば、アロンソに知らせるサインボードには、「KIMI OUT」と書かれていたら、「キミ・ライコネンがリタイヤしたんだな」とアロンソは理解するわけです。 
「SLOW」と書かれていたら、自分の走りのぺースを落とす必要が有ります。(エンジンがオーバーヒート気味だったり、燃料の残がきつい場合にサインが出されたりします。)
1993年に面白いサインがありました。当時ウィリアムズからデビューしたデーモン・ヒルに対して出されたサインボードが、「DRINK」。ドリンクを飲んで気分を落ち着けろ、っていう意味だったんでしょうかね。
以上のように、走っている間もいろいろな情報が飛び交っています。


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