F1のタイヤ

上記は1989年(15インチ) 上記は1997年(13インチ) 上記は2003年(13インチ溝付)

現在のF1のタイヤには、溝がついています。フロントタイヤ(前のタイヤ)には溝が4本、リヤタイヤ(後ろのタイヤ)にも溝が4本です。1998年まではフロントの溝は3本でした。しかし、F1のレギュレーションが厳しくなり、1999年から溝が4本になりました。
もっと昔のことをいうと、1992年までは、タイヤのサイズも大きかったのですが、F1の進化に伴い、スピードが出過ぎるということで、1993年からタイヤサイズを小さくすることになりました。この頃はまだ溝もなく、スリックタイヤ(表面が平らなタイヤ)と呼ばれていました。タイヤを小さくしたら、確かにグリップ力は落ち、コーナーリングのスピードは落ちました。が、皮肉なことに、タイヤが小さくなった分、空気抵抗が減り、スレートではスピードが出てしまうこととなりました。
そこで1998年から、今度はタイヤに「溝」を入れるというレギュレーションになったのです。タイヤに限ったことではありませんが、メーカーが、よりいいものを作ろうとする動きと、レギュレーションによってFIA(F1を管理している組織)がスピードを抑制しようとする動きは、常にイタチゴッコなのです。2006年はタイヤメーカー2社の争いが激しく、性能のいいものを作り出そうと必死でした。そして2006年をもってミシュランは撤退してしまいました。
タイヤメーカーが1社しか参戦していないシーズンの場合は、ワンメイクといい(1社のみ供給)、争う必要も無く、穏やかな開発をします。1990年代前半は、グッドイヤーというタイヤメーカー1社のみでした。1990年代後半は、日本のブリヂストン1社のワンメイクでした。2007年からは再びブリヂストンのワンメイクとなりました。ワンメイクは競争がないため、開発コストを下げるという利点がありますが、F1を見ている側にとては、様々な形で争っていてくれた方が、見る要素が増えて楽しいものです。




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