F1の世界でのチームメイトとは?
F1の楽しみ方の一つとして、「ライバル」や「チームメイト」との争いがあります。様々なスポーツには、個人戦と団体戦があったりします。スキーのジャンプなんかいい例ですね。でも、種目としては個人戦と団体戦は分かれていますし、別々にジャンプしますよね。ところが、F1は個人戦と団体戦をいっぺんに行なうから大変です。
個人戦=ドライバーズチャンピオン決定戦であり、団体戦=コンストラクターズチャンピオン決定戦であるわけです。
いっぺんに競技を行なうことにより、ライバルとチームメイトの両方が混在し、個人戦という意味からすれば、「チームメイト」=「ライバル」ということになってしまいます。
この駆け引きが実に面白いんですね。モータースポーツ以外にはあまり見られない光景です。
しかも、チームによってやり方まで違ってきます。ウィリアムズは、伝統的に同じチーム内であっても、2人を戦わせる方針をとっています。
ところが、これはお互いにまだチャンピオンをとっていないからなんです。チャンピオンを取ると、ほとんどのドライバーが「俺をナンバーワン待遇にしろ」といいます。
2008年現在、チャンピオン経験者はフェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンの2人しかいませんが、チームによっては、チームメイトとは同等の扱いになっています。2007年にアロンソが所属したときはマクラーレンは対等に扱うチームで、アロンソは逆にこれに苦しみました。たとえ片方がワールドチャンピオン経験者であっても、チームは差別や優遇はしないという方針だったからです。
昔の有名ドライバーのセナとプロストもナンバーワン待遇でないと嫌がりました。特にプロストはこだわりました。
セナの場合は、こだわるというよりは、周りがセナの実力を認めてましたから、必然的にナンバーワン待遇になっただけのことかもしれませんが。
1988年1989年と、プロストとセナは同じチームメイトでした。このときはプロストもナンバーワン待遇だったかもしれませんが(プロストにとってセナはまだものすごく脅威というわけではなかったかも?)、実際にはセナが同等かそれ以上の力を発揮した為、プロストは嫌がって1990年にフェラーリへ移ってしまいました。
1993年にはプロストがウィリアムズへ移籍しました。チームメイトはデーモン・ヒルでした。ヒルは新人だったため、伝統的にチーム内で争わせるウィリアムズであっても、プロストがナンバーワン待遇でした。
よって、同じチームでも互いに争わせる場合は、最低でも、
@お互いにチャンピオンを取っていないこと
Aドライバーがナンバーワン待遇で契約していないこと
という条件でないと有得ないでしょう。
お互いに争わせているチームであっても、片方がいい結果が出ていないと、後半戦で、片方がもう一方のサポートに回るということになってきたりします。
2003年から明白なチームオーダーを禁止されました。サポートする場合はあからさまに行なうのではなく、禁止行為に当たらない様にうまくサポートする必要があります。これは非常に難しいテクニックが要ります。
たとえばチームメイトでチャンピオン候補のドライバーが、サポート役の後ろを走っていたら、サポート役は道を譲ってあげるかもしれません。でもあからさまにやると、「違反」となってしまうので、うまーく譲らなければなりません。
意外にも、速く走る以上に「役者」のようなテクニックが要るかもしれませんね。。。
チームメイト同士でセッティングの情報を共有するチームもあれば、お互いにライバルとして教えあわないという場合もあります。セッティングも能力のひとつであるのなら、教えあわないのも納得ですね。
ただし、チームメイト同士が、それぞれが好むセッティングがまったく異なる場合は、教えあっても仕方がないということもあります。
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