2011テクニカルレギュレーション
【エンジン】
・4ストロークのレシプロエンジンのみ
・排気量は2400cc以下(スーパーチャージャー禁止)(2006年より)
・気筒数は8のみ(2006年より)
・V型でバンク角は90度のみ
・ボア径98mm以下、クランクシャフト58mm以上
・エンジン最低重量95kg
・エンジン重心位置165mm以上
・可変吸気システムの禁止
・2006年日本GPで使用したエンジンをホモロゲーションとする。(2012年まで)
・2007年よりエンジン最高回転数を19,000回転に制限だったが、2009年からは18,000回転に制限する。
・エンジンの寿命は2008年の2倍とする。(2009年より)
・1シーズンでドライバーは8基までエンジンを使用できる。テストで1チーム4基が使用でき、合計20基となる。(2009年より)
(エンジンは連続で使用しなくても良い。年間で8基以上使用した場合は、10グリッド降格などのペナルティが科せられる。)
・エンジン開発は禁止で、トランペットとインジェクターの調整は可能。(2009年より)
・独立系チームのエンジンコストは2008年の50%にする。(2009年より)
・エンジン交換は土曜日のフリー走行前に決定する必要がある。土曜日と日曜日は同じエンジンを使用する。
【タイヤ】
・タイヤの直径はドライタイヤが660mm以下、ウェットタイヤが670mm以下
・フロント、リアともに溝付タイヤは禁止し、スリックタイヤとする。(2009年より)
・タイヤは4輪車のみ
・ホイールはすべて同じ材質の金属で作製
【リヤのクラッシュテスト】
リヤのクラッシュテストは、780kgのおもりを15m/sで衝突させる。これに耐えられなければならない。(2008年より)
【バイオ燃料の使用義務】
燃料全体に対し、バイオ燃料を5.75%使用することが義務付け。(2008年より)
【サイドプロテクターの大型化】
コクピット横のサイドプロテクターの盛り上がりを拡大。(横方向からの追突に対する安全性強化)(2008年より)
【標準ECU装備、トラクションコントロールとエンジンブレーキコントロールの禁止】
・ECU(エンジンコントロールユニット)はFIAが指定した業者に限られ(マイクロソフトMES)、全チームが標準装備(2008年より)
・トラクションコントロールは禁止(2008年より)
・EBC(エンジンブレーキコントロール)は禁止(2008年より)
【空力パーツの制限】
・フロントウィングは幅1800mmとする。(2009年より)
・リヤウィングの幅は750mmとする。(2009年より)
・前輪中心線の330mm後方と後輪中心線330mm前方の間で、車体の中央から300mmはなれた場所で600mm以上高い場所にはボディーワークは禁止。(2009年より)
・前輪中心線の450mm前方から後輪中心線まではウィングは装着禁止。(2009年より)
・ホイールナットに空力的なパーツ(ホイールカバー)を装着することは禁止。(2010年より)
【最低重量】
・マシンの最低重量は、ドライバーを含めて640kg(2011年より)。2010年までは620kg
2011スポーティングレギュレーション
【エンジンマッピング】
・予選と決勝の間でエンジンのマッピング変更禁止。(2010年第8戦より)
【予選】
最初の20分間(Q1)は24台で争い、タイムの遅い7台はそこで予選終了。残った17台のQ1で出したタイムは次のセッションに持ち越されない。リセットされる。Q1の時間帯は14:00〜14:20。
Q1からQ2の間は7分間空け、次の15分間(Q2)は17台で争い、タイムの遅い7台はそこで予選終了。残った10台の第2セッションで出したタイムは次のセッションに持ち越されない。リセットされる。Q2の時間帯は14:27〜14:42。
Q2からQ3の間は8分間空け、最後の10分間(Q3)は10台で争い、1位から10位のグリッドを決める。時間帯は14:50〜15:00。(2010年は24台のため、24台⇒17台⇒10台の順)
※すべてのセッションは給油搭載量が自由で、予選終了後に決勝用の燃料を補給できる。(2010年より)
※予選中にマシンにトラブルが発生した場合は、下記の順でグリッドの優先順位が高くなる。
1.フライングラップ(タイム計測周回)に入った
2.フライングラップができなかった
3.ピットから出れなかった
上記で同じ場合(例えば2台のマシンともピットから出れなかった場合)は、カーナンバーの若い方が上位グリッドとなる。
※予選中は一定の時間内にピットに戻らないとペナルティが課せられる。特にQ3では、燃料セーブのためにアタック後に故意に遅く周回して戻ってくるということは禁止となる。
【タイヤ】
・ピレリタイヤによるワンメイク。
・グランプリで使用できるタイヤはドライタイヤが11セット。ハード側のプライムタイヤが6セット、ソフト側のオプションタイヤが5セット。インターミディエイトが4セット、ウエットタイヤが3セット。フリー走行の1回目と2回目で使用できるドライタイヤは、プライムが2セット、オプションが1セットの合計3セット。2回目の開始前にプライムタイヤを1セット返却。2回目が終わった段階でプライムとオプションを1セットずつ返却。3セット返却したため、フリー走行3回目以降は、4セットずつのプライムタイヤとオプションタイヤを使うことになる。ただし予選開始前に、プライムとオプションを1セットずつ返却。決勝はドライタイヤ3セットずつで戦うことになる。(2011年より)
・レースが中止となり再開されずに終わった場合、ドライタイヤ両スペックを使用せずに終えたドライバーは、レース後のタイムに30秒加算される(ドライタイヤのためウェットレースは関係なし)。中止等がなく、両スペックを使用せずに完走したドライバーはレース結果から除外する。(2011年より)
・予選10位以上のマシンに限り、予選の最後に使用したタイヤと決勝スタート時は同じタイヤを使用。(2010年より)
・タイヤ交換はレース中のいつでも可能。
・異なるスペックのタイヤの両方を決勝レースで使用しなければならない。ただし、決勝で一度でもウェットタイヤを使用すれば、異なるスペックの両方を使うというルールは適用されなくなる。
・スペックはスーパーソフト、ソフト、ミディアム、ハードの4種類で、グランプリごとに異なるタイヤ2種類をピレリが持ち込む。
・タイヤウォーマーはタイヤの表面を温めるものに限る。(ホイールを温めるのは禁止)(2010年より)
【ギアボックス】
・ギアボックスは5グランプリで1機を使用(2010年までは4グランプリで1機)。これに満たないうちに壊れて交換した場合は、ペナルティとして予選で5グリッド降格となる。ただし1回のみペナルティなしで交換することが可能。ペナルティなしで交換したギアボックスは、そのイベントを走り終えればよい。(2011年より)
【107%ルールの復活】
・予選Q1でのトップタイムの107%を超えるタイムのドライバーは決勝に出走できない。ただし予選でトラブルやアクシデントにより予選でタイムを出せなかったドライバーは、フリー走行のタイムを参考にレーススチュワードが出走を認める場合がある。(2011年より)
【可変フロントウィングの禁止、可変リヤウィングの導入】
・2010年導入の可変フロントウィングは禁止、代わって可変リヤウィングを導入。スタート直後から2周までは使用禁止。セーフティカー導入時は導入時からセーフティカー終了後2周までは使用禁止。予選ではいつ使用してもよい。決勝はサーキットの決められたストレートのみで使用可能。その決められた区間で前車との間隔が1秒以内に接近しときに使用が可能となる。(2011年より)
【前後の重量配分】
・マシンの前後重量配分を、前46:後54に規定し、全チーム同比率としなければならない。(2011年より)
【マルチディフューザーとダクトの禁止】
・2009年から各チームが順次取り入れたマルチディフューザーは禁止、2010年主流となったFダクトは禁止。(2011年より)
【KERS(運動エネルギー回生システム)】
・使用する場合は1周当たり400KJまで蓄えることができ、出力は60KW(約80PS)までとなる。2009年に導入したKERSは2010年に紳士協定で禁止していたが復活。(2011年より)
【給油】
・決勝レース中の給油は禁止(2010年より)
【走行の厳格化】
・故意にマシンをコース外に押し出すこと、2回以上方向を変えてブロックすること、これらの危険行為はペナルティが課せられる場合がある。(2011年より)
・コースからはみ出した場合に、アドバンテージを得て戻った場合はペナルティが科せられる場合がある。(コースは白線までとし、縁石は含まれない。マシンの一部でも白線にかかっていれば、コース内にとどまっていたことになる。)(2011年より)
【チームオーダー禁止の撤廃】
・2010年までチームオーダーは禁止されていたが2011年に撤廃。ただしこのスポーツの信用を落とすような行為はペナルティが科せられる場合がある。(2011年より)
【新人ドライバー】
F1出場経験のない新人ドライバーは、チームのテストに特別枠が設けられ、その新人は200kmの距離を走行することができ、この200kmはチームの総テスト距離に加算されない。
【獲得ポイント】
・1位からそれぞれ25点、18点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、1点となり、10位までポイントが与えられる。(2010年より)
【エンジンのペナルティ】
・金曜日はエンジンフリーだが、予選前のエンジン交換は10グリッド降格、予選後のエンジン交換は最後尾スタート。シーズン始まって最初のエンジン交換については、そのドライバーはペナルティを受けずにエンジン交換することができる。(2009年より)
・1グランプリで追加2基(9基目と10基目など)のエンジンを使用した場合は、そのグランプリとさらに次のグランプリの両方で予選10グリッド降格となる。(2010年より)
【その他ペナルティ】
・レース後にドライブするーペナルティを科す場合はタイムに20秒加算、10秒ピットストップを科す場合はタイムに30秒加算とする。(2010年より)
【グランプリ中に使用できる車の数】
2台のみ。Tカーは禁止。
【セーフティカー】
セーフティカー出動時はピットレーンオープンとなる。標準ECUを使用して全車の位置を把握し、ピットに戻る際の最短時間を定める。その時間よりも短くピットインしてはいけない。タイムはマシンに位置によって各車異なることになる。これにより、一気にピットレーンにマシンが駆け込むという危険がなくなる。
【ピットレーン速度】
フリー走行はピットレーン速度制限が時速60km、予選と決勝は時速100kmとする。(2009年より)
(2007年〜2008年はフリー走行は時速60キロ、予選と決勝は時速80キロ、2006年まではそれぞれ80キロ、100キロだった)
【ピット、ピットレーン】
・各チームのピットレーンのスペースは均等に割り当てられる。(2010年より)
・決勝レースについては、パワーアシスト式のジャッキによるタイヤ交換は禁止。(2010年より)
【サードドライバー】
金曜日にサードドライバーを走行させることが可能。ただしサードカーは使えないため、2台のうちの1台を使用する。
サードドライバーの資格は、F1のスーパーライセンスを有すること。グランプリ・ウィークエンドで、チームのレギュラードライバーがなんらかの事情で出場できなくなった場合は、予選開始前までに申請すればサードドライバーがその代役として出場できる。ただしエンジンとタイヤは、出場できなくなったドライバーに割り当てられていたものを使用しなければならない。エンジンは2レース目にあたる場合も、そのエンジンを使用しなければならない。
【ドライバーの交代】
シーズン中に1チームが使える決勝用ドライバーは最高で4人まで。契約を途中で変えて別の人間を乗せられるのは2回まで可能ということになる。
【夜間ピット作業の禁止】
・フリー走行1回目・3回目のスタート10時間前から6時間は、ピットでの作業が禁止となる。(2011年より)
(例:フリー走行1回目開始10:00・・・深夜0:00〜6:00までが作業禁止)
【シーズン中のテスト】
・レース週の金曜日フリー走行でのテストは可能だが、それ以外のシーズン中のテストは禁止。(2009年より)
・各チームは1月1日から最終戦までに、FIAの承認を得た場合に限り、直線あるいは限られた場所にて空力のテストを1日のテストを6回実施することができる。(2010年より)(2009年は計8回だった)
・レースドライバーを交代する場合、過去2シーズンでF1に参戦していないドライバーを起用する場合、グランプリシーズンで使用するサーキット以外であれば、1日限定でテストすることが許される。ドライバー交代の前後14日間で行うことが可能。仮に発表後にテストをしてドライバーを交代しなかった場合、ペナルティとして、次の年のシーズン前テストから1日分テスト日数を削減する。
【風洞実験・CFD実験】
・60%の風洞実験、50m/秒以上の風洞実験は禁止。(2009年より)
・風洞実験とCFD実験の比率がチーム間で合意に達した場合はFIAに提案される。(2009年より)
【フェンスに登ることを禁止】
ゴール後にフェンスによじ登ることは禁止。チームスタッフ、観客、カメラマン等、職種・業種に問わず禁止。
【スタート時のスタッフ位置】
スタート時にピットウォールにチームスタッフが2名までなら居ることができる。
【様々なパーツのホモロゲーション化】
・フロントインパクトストラクチャー、サバイバルセル、ロールストラクチャー、リヤインパクトストラクチャー、ホイールは、ホモロゲ化される。安全上の問題がない限り、シーズン中のパーツデザイン変更はできない。(2010年より)
【赤旗中断】
・赤旗中断の際は、ポールポジションの位置からグリッド上に並んでマシンを止める。(2009年までは1列に並んで止めていた)(2010年より)
【レーススチュワードの構成】
・専門に選ばれた3名が審査員として毎レース審議を行う要員として参加していたが、ここに元F1ドライバーが必ず1名加わり、合計4名で何かあった際に審議を行うことになる。(2010年より)
【その他】
・地元の法律に従い、ファクトリーは年間6週間は閉鎖する。(2009年より)
・スポッターをなくすため、タイヤ、燃料等の情報をチームで共有し、人員削減を行う。(2009年より)
・予選の変更、ポイント制に代わるメダル制の提案など、新しいアイデアは市場調査を行う。その結果はFIAに提出される。(2009年より)
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