2008テクニカルレギュレーション

【エンジン】
・4ストロークのレシプロエンジンのみ
・排気量は2400cc以下(スーパーチャージャー禁止)
・気筒数は8のみ
・V型でバンク角は90度のみ
・ボア径98mm以下、クランクシャフト58mm以上
・エンジン最低重量95kg
・エンジン重心位置165mm以上
・可変吸気システムの禁止
・2006年日本GPで使用したエンジンを2007年から2010年まで使用する。
・2007年より、エンジン最高回転数を19,000回転に制限する。

【タイヤ】
・タイヤ幅は、フロントが305mm以上355mm以下、リアが365mm以上380mm以下
・タイヤの直径はドライタイヤが660mm以下、ウェットタイヤが670mm以下

・フロント、リアともに4本の溝をつけること
・タイヤは4輪車のみ
・ホイールはすべて同じ材質の金属で作製

【リヤのクラッシュテスト】
・リヤのクラッシュテストは、780kgのおもりを15m/sで衝突させる。これに耐えられなければならない。

【バイオ燃料の使用義務】
2008年より、燃料全体に対し、バイオ燃料を5.75%使用することが義務付けられた。

【サイドプロテクターの大型化】
2008年より、コクピット横のサイドプロテクターの盛り上がりが大きくなった。これは横方向からの追突に対する安全性強化のため。

【標準ECU装備、トラクションコントロールとエンジンブレーキコントロールの禁止】
2008年より、ECU(エンジンコントロールユニット)はFIAが指定した業者に限られ(マイクロソフトMES)、全チームが標準装備となる。これによりすべてのチームのエンジンデータがFIAが管理できることになり、エンジン回転数やトラクションに関して把握することができる。これに伴い、トラクションコントロールも禁止となった。ドライバーがエンジンのトラクションをアクセルで操作することになり、昔のようにタイヤが空回りしたりすることが起きるようになり、ドライバーの腕の差が表れる。
※マイクロソフトMES=マイクロソフト・マクラーレン・エレクトロニック・システムズの略で、マイクロソフトとマクラーレンが共同で設立した会社。マクラーレン有利の批判が飛び交っている。
さらに、標準ECUを装備したことで、EBC(エンジンブレーキコントロール)も禁止となった。これにより、アクセルを緩めたときのエンジンブレーキは、そのドライバーのアクセルワークでこんとろーるされることになった。


























2008スポーティングレギュレーション

【予選】

最初の20分間(Q1)は22台で争い、タイムの遅い6台はそこで予選終了。残った16台のQ1で出したタイムは次のセッションに持ち越されない。リセットされる。Q1の時間帯は14:00〜14:20。
Q1からQ2の間は7分間空け、次の15分間(Q2)は16台で争い、タイムの遅い6台はそこで予選終了。残った10台の第2セッションで出したタイムは次のセッションに持ち越されない。リセットされる。Q2の時間帯は14:27〜14:42。
Q2からQ3の間は8分間空け、最後の10分間(Q3)は10台で争い、1位から10位のグリッドを決める。時間帯は14:50〜15:00。
予選終了後、決勝開始前までマシンはパルクフェルメに収められる。
燃料は予選開始後Q3開始直前まではすべてのクルマが給油可能。
最初の2回のセッションで離脱したマシンは、決勝のフォーメーションラップが始まる1.5時間前までに給油。
Q3に進出した者は、予選後に燃料を補給することができない。
よって、Q3はアウトラップ、アタックラップ、インラップで合計3周分の燃料を消化するが、アタックは2回行なうドライバーがほとんどであるため、決勝レース第一スティント分+予選6周分という燃料搭載となるチームがほとんどとなる。
※予選中にマシンにトラブルが発生した場合は、下記の順でグリッドの優先順位が高くなる。
1.フライングラップ(タイム計測周回)に入った
2.フライングラップができなかった
3.ピットから出れなかった

上記で同じ場合(例えば2台のマシンともピットから出れなかった場合)は、カーナンバーの若い方が上位グリッドとなる。
※予選中は一定の時間内にピットに戻らないとペナルティが課せられる。特にQ3では、燃料セーブのためにアタック後に故意に遅く周回して戻ってくるということは禁止となる。

【タイヤ】
予選と決勝スタート時は同じタイヤを使用。
タイヤ交換はレース中のいつでも可能。
これまで1ドライバーあたり週末7セットだったタイヤが、14セットに拡大。金曜日4セット、残り10セットを土日で使用する。
スペックは2種類をブリヂストンが持ち込む(ソフトとハード)。
ハードとソフトの両方を決勝レースで使用しなければならない。ただし、決勝で一度でもウェットタイヤを使用すれば、ハードとソフトの両方を使うというルールは適用されなくなる。
・金曜日は、金曜日フリー走行終了後にソフト2セット、ハード2セットを返却しなければならない。⇒残り5セットずつとなる。
・土曜フリー走行終了後に、ソフト1セット、ハード1セットを返却しなければならない。⇒残り4セットずつとなる。
・土曜の予選と決勝で使用できるタイヤは、ソフト4セット、ハード4セットとなる。

【チームオーダーの禁止】
レース結果に影響を及ぼすチームオーダーは禁止となります。チームメイトに譲ったりチームメイトに有利になるようにペースを落としたりということはできない。

【タイムスケジュール】
金曜日スケジュール(金曜日の走行は1チーム2台まで。テストドライバーが走行してもよい)
フリー走行1回目:10:00〜11:00(シンガポールGPは16:00〜17:30)
フリー走行2回目:14:00〜15:00(シンガポールGPは20:00〜21:30)
※モナコGPのみ木曜日に実施

土曜日スケジュール
フリー走行:11:00〜12:00(シンガポールGPは17:00〜18:00)
公式予選:14:00〜15:00(シンガポールGPは20:00〜21:00)
※カナダGP・イギリスGPはフリー走行10:00〜11:00、公式予選13:00〜14:00

日曜日スケジュール
決勝:14:00〜
(オーストラリアGPは15:30〜、マレーシアGP・トルコGP・中国GPは15:00〜、
バーレーンGPは14:30〜、カナダGP・イギリスGPは13:00〜、日本GPは13:30〜、
シンガポールGPは20:00〜)
※ブラジルGPの決勝スタート時間は未定

【新人ドライバー】
F1出場経験のない新人ドライバーは、チームのテストに特別枠が設けられ、その新人は200kmの距離を走行することができ、この200kmはチームの総テスト距離に加算されない。

【獲得ポイント】
1位からそれぞれ10点、8点、6点、5点、4点、3点、2点、1点となる。

【エンジン】
エンジンは、2レースで1基のエンジンを使用。つまり2レース分戦える耐久性が必要。2レース1エンジンのため、例えば1戦目に壊れてりタイヤした場合は2戦目に新しいエンジンを使用でき、第3戦目も同じエンジンを使用する。エンジンが壊れていなくても、リタイヤした場合は無条件で次のレースで新しいエンジンを使用できる。但し、明らかに故意にリタイヤした場合は、FIAがリタイヤの原因となった証拠の提出を求める場合もある。グランプリの途中、予選1回目までにエンジンを交換した場合は、そのレースの決勝では、予選順位の10グリッド後ろからスタートするというペナルティが課せられる。予選2回目以降にエンジン交換した場合は、最後尾から決勝スタート。
2レース1エンジンのルールは変わらないが、金曜日は含まれない。つまり前レース使用したエンジンは、土曜日に封印を解くことになり、金曜日のフリー走行は別のエンジンで自由に走行可能となる。

【ギアボックス】
ギアボックスは4グランプリで1機というルールとなり、これに満たないうちに壊れて交換した場合は、ペナルティとして予選で5グリッド降格となる。

【最初のエンジン交換はペナルティ無し】
金曜日はエンジンフリーだが、予選前のエンジン交換は10グリッド降格、予選後のエンジン交換は最後尾スタートだったが、シーズン始まって最初のエンジン交換については、そのドライバーはペナルティを受けずにエンジン交換することができる。

【ピットレーン速度】
ピットレーン通過速度は、フリー走行は時速60キロ、予選と決勝は時速80キロ。(2006年まではそれぞれ80キロ、100キロだった)

【グランプリ中に使用できる車の数】
2台のみ。Tカーは禁止。

【セーフティカー】
・セーフティカーが導入されたら、ピットを封鎖し、すぐにピットインはできない。ピットレーンオープンのサインが出たら入ってくることができる。
ただし、給油のためのピットインが禁止で、それ以外の作業、タイヤ交換は行ってもよい。
⇒これはピットでの安全性確保のためだが、たまたま給油のタイミングでセーフティカーが導入されたら、ペナルティ覚悟でピットインしなければならない。ペナルティは、セーフティカー導入が終わってレースが再開されてからピットで10秒ストップする。
・セーフティカーが導入されたら、周回遅れのマシンはセーフティカーを追い越し、最後尾に回る。
⇒セーフティカーの後ろの隊列に、例えば1位のマシン、周回遅れのマシン、2位のマシンという隊列だと、再スタートの際に周回遅れのマシンが邪魔になるため。
セーフティカーがコースから外れてレース再開する際に、先頭のマシンが故意にスローダウンして、一気に加速するという方法は禁止。故意に行なうとペナルティとなる。セーフティカーのペースは厳守。
・セーフティカー導入時は、各々のマシンは間隔をマシン10台分まで空けてよい。

【サードドライバー】
金曜日にサードドライバーを走行させることが可能。ただしサードカーは使えないため、2台のうちの1台を使用する。
サードドライバーの資格は、F1のスーパーライセンスを有すること。グランプリ・ウィークエンドで、チームのレギュラードライバーがなんらかの事情で出場できなくなった場合は、予選開始前までに申請すればサードドライバーがその代役として出場できる。ただしエンジンとタイヤは、出場できなくなったドライバーに割り当てられていたものを使用しなければならない。エンジンは2レース目にあたる場合も、そのエンジンを使用しなければならない。

【ドライバーの交代】
シーズン中に1チームが使える決勝用ドライバーは最高で4人まで。契約を途中で変えて別の人間を乗せられるのは2回まで可能ということになる。

【シーズン中のテスト】
レギュレーションで定められたわけではなく、全チーム内での協定で、テストは、1チームあたり30,000キロまでとする。日数制限は無し。30,000キロの制限期間は1月1日から12月31日までの1年単位。シーズン中のテストは1日で1台のみ走行可能で、シーズンオフのテストは1日で2台が走行可能。

【フェンスに登ることを禁止】
ゴール後にフェンスによじ登ることは禁止。チームスタッフ、観客、カメラマン等、職種・業種に問わず禁止。

【スタート時のスタッフ位置】
スタート時にピットウォールにチームスタッフが2名までなら居ることができる。

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