アデレード オーストラリアサーキットの一つ。現在はメルボルンにあるアルバートパークで開催されているが、昔はここが使われていた。雨のアデレードと言えば中島悟が有名。唯一日本人が記録した、ファーステストラップの記録である。
アクティブサスペンション ハイテク兵器の一つで、現在は禁止されている。1993年をもって廃止された。路面の凸凹をコンピュータが瞬時に計測して、安定したサスペンションを保つ今まで最高傑作といわれるほどのハイテク。1992年にウィリアムズが装備したものが有名。ドライバーの腕による競争を阻害することと、コストがかかりすぎることから禁止となった。
アンダーステア

オーバーステア
自分が本来進もうとするラインがニュートラルステア。曲がろうとした分だけ曲がる。
ハンドルの切った以上にマシンが曲がりすぎるのがオーバーステア。曲がらないのがアンダーステア。ドライバーの好みにもよるが、弱いアンダーステアのセッティングが一般的。
前後のウィングの調整具合によってアンダーになったりオーバーになったりする。車重バランスやタイヤの具合によっても変わる。アンダーなら少し多めにハンドルを切れば曲がるが、オーバーだとハンドルをあまり切れないので、運転するのが難しい。ちなみに市販車では、軽いアンダーステアが出るようにセッティングされているらしい。
アンチロックブレーキシステム
ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐシステム。F1では使用が禁止されている。一般車では大分メジャーな機能となってきている。
アウトラップ ピットからでた最初の1周目のこと。タイヤが温まっていないのと、燃料が重いのとで、タイムが出にくい。
アウト・イン・アウト
コーナーを曲がる時の曲がり方の一つ。進入前はアウトから、コーナー中ほどでインに入り、最後はアウトに膨らんでいく。一般的な走りでタイムも一番速く、タイヤの磨耗も少ない。
コーナーに入る直前のストレートで、道路の外側(アウト)で減速し、コーナーに入る時は、道路の内側(イン)側へ切り込んで行き、コーナーの出口でまた外側(アウト)に膨らんでいく。
なぜこのようなルートを辿るかというと、最大の理由は「一番早い」から。厳密に言うと、「早い」と「速い」の両方ということになる。
距離だけを考えたら、アウトインアウトではなくて、インインインで走れば一番距離が少なくて済む。ただ、こうやって走るとコーナーを駆け抜ける「半径」が小さくなってしまう。ということは、カーブがきつくなることになる。
車はきついカーブを走るよりは直線を走った方が遠心力もかからないため、「速く」走ることができる。カーブを走るということは、遠心力に対抗するために、より高度なサスペンションが必要になり、タイヤのグリップ力も必要になる。
結論として、コーナーを理想的に駆け抜けるには、車に負担をかけず(カーブがきつくなく)、なるべく早く走りぬけること、ということになる。
アウトアウトアウトで走ったら、距離が多くなってしまう。よって、アウトインアウトは「速さ」と「短い距離」のバランスが良く、しかも回転半径が大きくカーブが緩やかという、理想的なライン、ということになる。結局は、スピードが「速い」、時間も「早い」という両方を兼ね備えている。
青旗(ブルーフラッグ) 後方から速いマシンが接近している事を知らせる旗。この旗を振られた選手は速やかに後方マシンの為に進路をゆ譲る必要がある。近年は少しでも無視するとペナルティが課せられる傾向にある。
赤旗(レッドフラッグ) レース続行が出来ないとレース主催者が判断した場合に、レースの中断を知らせる旗のこと。その後はレースやり直しになるかそこでグランプリが終わるかは主催者の判断による。レースの75%を消化していれば、その時点でレース終了となる。当然、予選中やフリー走行中に振られる場合もある。
アップライト サスペンションの部品の一つで、上側のアームのこと。ブレーキやホイール等を支える重要な役目である。
アール コーナーの半径のこと。単位はメートル。鈴鹿サーキットの130Rは半径130メートルの円と同じ角度ということになる。

インスペクション 安全検査のこと。安全検査を行なう人のことをインスペクターという。
インターミディエ(ッ)イトタイヤ ウェットタイヤより浅溝で、雨でも晴れでも使用できるタイヤのこと。しかし実際には完全に乾いているのであれば、ドライタイヤよりは性能は格段に落ちる。よって、実際には路面が濡れているが乾きつつある時や、雨の降り始めでウェットタイヤにするほどでもないときに使われる。
インダクションポット(エアインテーク) エンジン吸気を取り込む為の空気取り入れ口。ドライバーの頭上にある穴のことをいう。走りながら空気をエンジンに送り込んでエンジン出力を向上させる。
インラップ ピットインする周回のこと。対してピットから出た周回はアウトラップという。

ウィング ダウンフォースを得る為に付ける翼のことで、ノーズに取り付けられるウイングの事をフロントウイング、マシン後部に取り付けるものをリアウイングという。
ウォームアップラン 決勝当日の午前中に行なわれる走行。現在このセッションはは無くなってしまっている。

エキゾースト 市販車で例えるならマフラーと同じ役割。但し音を抑える装置はない。最近はエキゾーストパイプをすぐ上に出して上方排気するのが流行である。
エスケープゾーン コースの脇に設置されるコース外の道や砂のこと。コースアウトしたマシンが減速できるように、サンドトラップという砂の状態になっていることが多いが、最近は舗装されて減速しない部分も多い。
FIA(エフアイエイ) 国際自動車連盟のこと。レギュレーションを統括している機関。昔はFISAという組織だった。
エンジン 現在はNA(自然吸気)のエンジンのみ使用可能で、4ストローク(吸気→圧縮→爆発→排気)のレシプロ・エンジンのみとし、2ストローク等のエンジンは禁止されている。排気量は3000ccまでで、過給(ターボ)は禁止されている。シリンダー数は10までとし、シリンダー断面は円形。
縁石(えんせき) コーナーのイン側やアウト側に設けられた、傾斜の付いた部分のこと。赤白か青白の模様が付けられている。凸凹になっているものも多い。いかにしてこの縁石をうまく通り抜けられるかが腕の見せどころでもある。アイルトン・セナが非常にうまく使っていた。具体的には、コーナーに設けられた、舗装された部分とそれ以外の芝生や砂の部分をつなぐ、一般的には赤と白のギザギザ模様の部分をいう。
縁石には結構種類があって、サーキットによって異なる。縁石の角度が大きくて、マシンがあまり縁石に乗りすぎるとバランスをくずしてしまうものや、縁石に細い段差をいくつもくっつけて、細かい凸凹の縁石など。一般的には、コーナーのイン側や、コーナーの出口に設けられているので、縁石をうまく使えば、アウトインアウトの理想的なラインで駆け抜けられ、タイムアップにつながる。
ただ、サーキットやコーナーの場所によっては凹凸の具合や、縁石の角度が違うので、うまく走る必要がある。また、縁石は雨の日になって濡れてしまうと、滑りやすくなる特性があるので、晴れと雨とでも走り方が変わってくる。
基本的には、縁石はコーナーと路面との境界線を示していて、この縁石がないと、ぎりぎりで駆け抜けていくときに脇の砂を撒き散らしたり、減速しないで突っ切るドライバーが出てきたりするので、いろんな意味で縁石は重要な役目を果たしている。
縁石の使い方も、ドライバーによって違うので、テレビ観戦するときにこの個人差を比べてみるのも一つの楽しみ方となっている。
エンスト エンジンストールの略で、F1マシンは、コース上でエンストをすると、もうリタイヤするしかないことになる。これは、F1マシンにエンジンをスタートさせる「スターター」という装置がついていないからである。なぜついていないかというと、重量が増加することと、装置を置く場所がもったいないからと、エンストする確率が極めて低いからである。
エンジンの回転数が低いとエンストが起きてしまう。一般自動車でも冬にエンジンをかけてもすぐエンストしてしまうことがあるが、それと同じでエンジンの回転数が重要になってくる。しかし、現在のF1マシンは、コンピュータの力でエンジンの回転数を高めに保つことができる為、エンストはほとんど起こらなくなった。
それでも、ピットインしてピットで一時停止し、タイヤ交換と給油を行なって、また走り時始めるときにエンストしたりすることがある。
ピットには、エンストした場合にエンジンをかけなおす道具が常備してある。チームによって異なるが、あるチームでは、長い棒のようなもので、これをマシンの後ろ側から直接ギアボックスのあたりに差込み、エンジンをスタートさせる。
しかし、ギアが何速かに入ったままエンストすると、ニュートラルに戻してからかけなおさなければならず、エンジンが入っていない状態でニュートラルに戻すのが困難で時間がかかったりすることもある。
それから、コース上でエンストしても、たまたま下りの坂道だったりすると、そのままエンジンがかかったりすることもある。
同じ効果で、コース上に止まってしまってもコースマーシャルに後ろから押してもらい、エンジンが息を吹き返すこともある。(しかし上述のように現代のF1マシンはハイテク装備の為、息を吹き返すはほとんどないkが。)
ただこのコースマーシャルによる「おしがけ」によりレースに復帰するのは制限があり、コースをふさぐような場所だったり、危険な場所だったりして、マシンを直ちにどかさなければならないときのみ、押してもらって復帰することができる。ピット以外では、基本的にはエンストしたらリタイヤと考えてよい。
エンジンは手動で切ることもできる。マシントラブルで火や煙を出してしまった場合は、逆にエンジンをすぐ切って安全を確保する必要がある。
kill switch(キルスイッチ)というものがそれにあたる。
これはドライバーだけではなく、コースマーシャルも切れるようになっている。

オーバーレブ エンジンの回転が上がりすぎてしまうこと。エンジンが壊れる原因にもなるのでリミッターという装置を付けて防ぐこともある。
オープニングラップ 決勝レースで、スタート直後の最初の1周目のこと。
オフィシャル(コースマーシャル) レースの運営をる人のこと事。レース中にブルーフラッグ等のフラッグを振ったり、事故やリタイヤが起きた時にマシンを移動したり様々な対処をする。結構命がけで、亡くなる人もまれに発生する。
オーバーテイク オーバーテイクは、ドライバーにとって最も技量が求められるものの一つである。
1位が速さだとすると、2位がオーバーテイクの能力になるといっても過言ではない。それくらい重要なテクニックとなる。テストでは結構速く走れても、レースではそんなに速くないド
ライバーがたまにいる。1996年にワールドチャンピオンをとったデーモン・ヒルも、しばしばそういう風にいわれることがあった。
ポールポジションからスタートすれば、当然前には誰もいないので気持ちよく飛ばすことができる。ところが周回遅れが目の前に来たり、タイヤ交換でピットインして、出てきたときに前に車がいて抜くのに手間取ったりするドライバーがいる。デーモンはどちらかというとそういうタイプだった。
1992年にワールドチャンピオンをとったナイジェル・マンセルは、逆に前の車を強引に抜いて行くタイプだった。
オーバーテイクの技術が非常に優れていたのは、1994年に亡くなったアイルトン・セナかもしれない。セナは抜くのもうまかったが、抜かれない様にブロックするのも得意だった。

オーバーテイクするには、実際にはどういったテクニックが必要になるのか?
まず、抜く場所を見極めなければならない。長いストレートの終わりや、減速する場所がポイントになることが多い。減速する場所で、前の車よりもブレーキを遅らせ、前の車の横
に並んでイン側に切り込んでいくパターンがセオリーと言われてる。前の車と自分の車の能力がまったく同じであっても、前の車の後ろにピタリとくっついていれば空気抵抗が減り、スピードを上げながら前の車の横に出ることができる。
ところが前の車の横に出るということは、レコードラインを外れることになる。レコードラインを外れるということは、だれも走っていない場所を走る為、グリップが不足したり、路面がホコリまみれだったりする。さらには、後ろにくっついていたことにより、空気抵抗が減っていたのに、急に横に出ることによって突然空気抵抗を受けたりするので、それらの色々な要素が重なって、操縦が難しくなったりする。
ましてや前の車も、抜かせない様にイン側をブロックしてきたりするので、それを回避したり、せっかくイン側に切り込んでも、相手もしつこくてずっと横に並んだまま走り抜けて、結局前に出られずに終わるということもある。
F1のエンジンは、空気の力も利用して冷却する為、あまり後ろにくっついていると、空気抵抗が減った分、冷却効果も薄れて、エンジンが熱を持って調子が悪くなったりする。よって、前の車にくっついたら、できるだけ早いタイミングで抜く必要がある。オーバーテイクにはテクニックがドライバーの技術の違いが如実にあらわれることになる。

www.f1-data.net
Copyright(C)F1-DATA.NET All Rights Reserved.